日々の記録[言葉を綴る]

気持ちを言葉にして形にする

無題

 

こんな綺麗な月の夜は

ありきたりで思わず笑っちゃうけど

君を思い出すんだ

 

なにをやっても上手くいかなくて

投げやりになってた俺を

白く柔らかい手で導いた

凍った心が溶けだすような

そんな感覚になったんだ

 

本当はこんな

安っぽい言葉にはしたくない

大切で大切で

誰にも奪われたくないって

思ったことは確かなのに

 

月の輝きがまるで君のようで

思わず目を逸らしたくなるよ

昔は君のことを

月のように見つめられる明るさだね

なんて

思っていたのに

 

今夜のような綺麗な月は

優しい君を思い出すから

大嫌いだよ

もう思い出したくなんてない

痛む心に蓋をして

月から目を離したんだ