無題
これが最後の夜なんだって
何度言えばわかってくれる
私は壊れた君に興味無いよ
自分からは近づかないのに
離れられるのは嫌なんだね
君のことは全部
全部知ってるんだ
まるで枯れた薔薇のように
綺麗な君は少しずつ堕ちていって
掬うこともできないまま
私の足元に散らばるだけ
そうしてまた日が落ちる
絡みついたように離れない君の手を
私はナイフで切り裂いて
穢れを知らない君の白を
赤く赤く、染めていく
何度闇が私を覆っても
必ず日が昇るということを
教えてくれたのは君だったね
でもどうしてかな
隣に君がいないと
どんなに明るい世界だって
真っ暗なまんまなんだよ
なにもしらなかったなんて、
いましったって
いみないのにね