2018-08-20 無題 連続した刹那が繰り返されて 頭の中の頭脳が考えた 「ああそうだ全部矛盾している」 白いタイルを指先がなぞって その冷たさに顔を顰めた まるで私のものではないみたい なんてぼんやり思った 何も聞きたくなくて 私から閉じこもったその箱は どくんどくんと脈打つくせに 驚くほど無機質なもので 嘘よ嘘よって涙を流したの 音のないこの世界は 私の吐息すら聞こえなくて きっと死後の国ってこんなところね 鳴らない音で紡いだの 後悔なんてあとの祭りよ 内側には取手なんてないの 1人になりたい私にはぴったりでしょ だから、どうか 誰もこの箱を開けないで