日々の記録[言葉を綴る]

気持ちを言葉にして形にする

無題

 

連続した刹那が繰り返されて

頭の中の頭脳が考えた

「ああそうだ全部矛盾している」

 

白いタイルを指先がなぞって

その冷たさに顔を顰めた

まるで私のものではないみたい

なんてぼんやり思った

 

何も聞きたくなくて

私から閉じこもったその箱は

どくんどくんと脈打つくせに

驚くほど無機質なもので

嘘よ嘘よって涙を流したの

 

音のないこの世界は

私の吐息すら聞こえなくて

きっと死後の国ってこんなところね

鳴らない音で紡いだの

 

後悔なんてあとの祭りよ

内側には取手なんてないの

1人になりたい私にはぴったりでしょ

だから、どうか

誰もこの箱を開けないで